【企】ブラインド ユー


すると将ちゃんは
しゃがみこんだ。


ステージ上に居る将ちゃんは、あたしと同じ目線の高さになる。



ステージとの距離が近いので、自然とあたし達の距離も近くなる。




「なっ、何…」


ライブ中でしょ!?

なのに何で誰も
何も言わないのー!?




1人で混乱状態になっていると

将ちゃんがクスッと
可笑しそうに笑った





そして突然





あたしの耳にかかる髪を
掻き分けて


顔をあたしの耳に
近づけた





「将ちゃ…!?」


ビックリして
あたふたしていたら、










「Dear.you
あなたへ」









甘い低温で
囁かれたら








ステージ上の君から
とびっきり優しい



キスが降ってきた







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