魔法使い千羽羽
最初の依頼
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株式会社ミッドナイトセンチュリー、担当真夜中 千羽羽(まよなか ちわわ)
電話〇〇〇〇〇〇〇〇

あたし、真夜中 千羽羽

駅でこの内容のビラ配りの最中。

あたしは金髪で青い眼の持ち主の12歳、
かなり目立つはず、ただし、見えればね。

そう、あたしは、魔法使いなの。
最近の魔法使いはなぜかほとんどの人間に姿がみえない。一部の人間には見えるけどね。原因不明、魔法使い組合で調査。ちなみに、レッキとした日本生まれの日本人、魔法使いの血筋だけどね。

だからあたしは、人が集まる駅でビラ配りをしている。12歳の子供がって?あたしは天涯孤独な身の上なの。昨日の12歳の誕生日まで、孤児院、魔法の宿にいたの。12歳までしかいられない決まりなので。そうそう、孤児だけど、孤児院に捨てた両親のうちどちらかは魔法使いのはずよ。孤児院には魔法使いしか入れないの。そして、千羽羽をよろしくと書置きがあったのよ。あっ、真夜中はあたしが真夜中に拾われたから名付けられたの。
魔法使いは12歳の子供でも魔法が使えるから働けるはず……なんだけど……
誰も姿が見えないせいかあたしの横を通り過ぎていく。気配は感じるのか見事によける。








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