魔法使い千羽羽
腰の曲がった小さな白髪のおばあさんがヨロヨロとあたしの方へ歩いてきた。

あたしは

「なんでも引き受けます」

っと言ってビラを渡そうとしてみた。

おばあさんは受け取った。

やったー、受け取った！

「何か困ったことがあったら、こちらにご相談下さい」

「困ったこと？そうね、あるわ。モナカを探して欲しいの」

おばあさんは腰をさすりながら言った。

「モナカさんですか？お写真はありますか？」

あたしは興奮を抑えて言った。興奮すると声が甲高くなってしまうの。

おばあさんはバックをゴソゴソして写真を取り出した。

あたしは受け取って見る。

チャウチャウだった。
犬か、最初の依頼はこんなもんよね。

「見つかった場合は、3万円いただきます。他には見つからない場合も捜査料金として実費をいただきます。よろしいですか？」

「いいです。よろしくお願いします」

あたしはおばあさんと握手した。手が震えてる大丈夫かな？わ

「では、準備があるので失礼します」

あたしは自宅の屋根裏部屋に向かう。


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