+−CLASS ROOM×÷
「お腹すいたぁ」

「チョコならあるよ! 食べる?」

「うん! ありがと」

「じゃあ、半分コしよ」


只今、現国も終わり3時間目の休み時間。

わたしのとこに千花がやってきた。


「はい」

「ありがと茗」


「っ!?」


それは一瞬の出来事だった。


千花に半分に割ったをチョコを渡すのと同時に、

千花に渡している手と反対の手から残りの半分が奪われたのだ。


私が振り向くのと同時に、その残りの半分が奪った犯人の口に入れられた。



「……甘」

「識!」


識は少し眉を寄せながら口を動かしていた。


「ちょっと!」


すると識は私を見てこう言った。


「……見物料」

「見物料? ……!!」


も、もしかしてさっきの時間の!?


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