+−CLASS ROOM×÷
「え……、識、気付いて……」

一気に血の気が引いていく。


「さぁ?」


識は一言そう言いながら軽く笑った。



――やっぱり!


自分の顔が恥ずかしさで赤くなるのが分かった。


「ねぇ、何の話?」

「あぁ、こいつが……」

「わぁーー!!」



鈍い私は鈍いなりに、識に自分の気持ちが知られてしまったのではないかと少し不安になった。


けれど、

その後の識がいつも通りだったから、気付かれなかったみたいとほっとした。




好きな人の隣の席は

特等席だと思います。


でも……扱い方には要注意。



end.
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