+−CLASS ROOM×÷
「あぁー! ちょっと識! 私のパン食べたでしょ!?」

「俺じゃねぇし」

「茗ゴメン! 俺が食べました」

「恭ーっ!」


現在放課後です。

場所は教室。


このパンを食べた犯人は深見恭二。

識の幼なじみです。


「昼あんまり食わなかったから腹減っちゃってさぁ。茗ずっと食わないで置いとくからいらないのかなぁーって思って」

「帰りのおやつだよ! メロンパン好きなのにぃ! ……――痛っ……」


って、特に痛いわけではなかったけど、咄嗟に声が出た。

至近距離から頭に何かが当てられたのだ。

私の頭に当たって机に転がった“それ”を手に取る。

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