+−CLASS ROOM×÷
――ペチッ


「痛っ」


識が、私のおでこを軽く叩いた。

私は意味が分からず、首を傾げた。


「今は言わない」


……はい?


「何で!? 今言ってよー! ガム!?」


てか、今叩く必要あったの!?



「……確実に手に入る保障がない」

「だから、それ何……って待って!」


私が言い切る前に、識は足早に歩き出した。


私が小走りで識に追い付くと、識はポツリと呟いた。


< 34 / 104 >

この作品をシェア

pagetop