+−CLASS ROOM×÷
「あまーくないクッキー」

「え?」

「欲しいもの」

「……あ、ああ、分かった! テスト終わったら作ってくるね!」


識の欲しいものがやっと聞けた。


けれども何だか腑に落ちないのは、『クッキー』が識の言っていた『もう1つの欲しいもの』では無い気がしたからだ。



─―“確実に手に入る保障がないもの”……


私がクッキーを失敗しないで確実に作ってくる保障がない……?


違うよね……?

てか、それはそれで失礼!!


今言いたくないのには訳があるのかもしれない。


識から教えてくれる日を待ってみようと思う。


だから……


いつかちゃんと教えてね?



end.
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