+−CLASS ROOM×÷
……飴?


当ててきた犯人は識だ。

食べ物投げちゃいけません。

よいこはマネしちゃいけません。



「それ食っておとなしくしとけ」


識はさらに袋ごと差し出してきた。


って、これ……!


「アロエミルク抹茶風味じゃん! この前探してる飴あるって言ったじゃん!? これだよこれ!」


数量限定販売だから諦めてたの!


「識見つけてくれたの!? ありがとーっ」

私は袋をギュッと抱き締めた。


「……俺が食おうと思って買ったんだよ。でもマズイ」

識は私から視線を反らしながら言った。


「人が食べる前にマズイとか言わないでよ! って恭? 何笑ってんの?」


気が付くと、何故かにこにこしている恭。


私の言葉で恭の様子を見た識が、恭の背中をバシッと叩いた。


「痛いよ! 識」


そう言いながらも恭はにこにこ。


「?」


私は訳がわからず首を傾げた。

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