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空色タオル(前編)

あなたに伝えたいこと。

伝えるのは、

簡単なようで難しい。


* * * * * *
空色タオル(前編)

市村千花
深見恭二
笹本潤
* * * * * *


「恭二頼まれてくんない?」

「ん? 何?」



笹本君からの告白を恭に打ち明けてから、気になって仕方がない。

恭と笹本君の会話。

2人が挨拶を交わしただけでもドキドキするんだ。


今もそう。

別に私が関係している場面でもないのに、自然と目が2人の方へ向いてしまう。


何を話してるんだろう?

恭は何か思いながら話しているのかな?


笹本君からの告白のこと、恭には言わないつもりだった。

自分と他の男の子のことをあんまり知ってほしくなかった。

クラス代表のことは、役割として割り切っていた。



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