+−CLASS ROOM×÷
「あのね茗。識って昔から抹茶味苦手なんだよ。」

「え?」

「だからこの飴も見つけて買ってくれたのかもよ? よかったね」


私は、識のことが好きだということを誰にも話したことはない。

でも、この千花の一言で、千花には気付かれてる気がした。



私は前を歩く識に向かって走った。


「痛……」


そして識の肩をバシッと叩いて1番前を歩きだした。



多分赤くなっているであろう顔を誰にも見られないように。


end.
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