+−CLASS ROOM×÷
駅に着いて、宮城君はバス通学なんだけど、改札まで送ってくれた。
「じゃぁ、気を付けて」
笑顔で手を振る宮城君。
「うん、宮城君も」
そして私は改札を通ろうとした。
しかし、足を止めた。
そしてまだこっちを向いて立っていた宮城君の元へ駆け寄った。
「植田さん? どうかした?」
待ち合わせ場所に息を切らして走ってきてくれた宮城君に、
一生懸命な気持ちをぶつけてくれた宮城君に、
伝えたい事があった。
「あ、あの……手紙のこと……
ま、前向きな方向で」
言ったら言ったで恥ずかしくなった私は、宮城君と目を合わせることなく足早に改札を通った。
だから宮城君がどういう表情をしたか分からない。
本当はね、中学時代好きだったあの人を、まだ完璧に忘れられた訳じゃないんだ。
だからあと少しだけ時間を下さい。
そして、今のこの気持ちが、きちんと形になったら伝えるから……
もうちょっとだけ、待っててくれますか?
「じゃぁ、気を付けて」
笑顔で手を振る宮城君。
「うん、宮城君も」
そして私は改札を通ろうとした。
しかし、足を止めた。
そしてまだこっちを向いて立っていた宮城君の元へ駆け寄った。
「植田さん? どうかした?」
待ち合わせ場所に息を切らして走ってきてくれた宮城君に、
一生懸命な気持ちをぶつけてくれた宮城君に、
伝えたい事があった。
「あ、あの……手紙のこと……
ま、前向きな方向で」
言ったら言ったで恥ずかしくなった私は、宮城君と目を合わせることなく足早に改札を通った。
だから宮城君がどういう表情をしたか分からない。
本当はね、中学時代好きだったあの人を、まだ完璧に忘れられた訳じゃないんだ。
だからあと少しだけ時間を下さい。
そして、今のこの気持ちが、きちんと形になったら伝えるから……
もうちょっとだけ、待っててくれますか?