+−CLASS ROOM×÷

cherish my XX

彼女も大事だけど、

友達も大事……だろ??

* * * * * *
cherish my XX

石垣智広
前田俊輔
梅沢藍
* * * * * *


「俊ー」

「あ゙?」


俺が呼ぶと俊は、睨むように俺を見た。


そんな俊を見て、俺は軽く笑った。


「何? 今の授業爆睡?」

「あぁ」


俺の質問に一言だけ答えると俊はあくびをした。


俊と俺は中学からの付き合いだ。

だから、目覚めたばかりの俊が、目付きが悪くなることなんて前から知っているわけで。


「で、何だよ」


……やっぱりまだ眠そうだ。


「今度の土曜暇?」

「忙しい」


即答ですか。

眠そうながらも、頭は回っているらしい。


「いや、絶対暇だろ!!」

「例え暇でもお前には付き合わねぇ」

「俺と俊の仲じゃんッ」

「どーせ、合コン付き合えとか言うんだろが」


お見通しのようで。



中学時代の女の先輩に合コンしないかと誘われた。

相手側に俊と話してみたいって人がいるらしく、俊を誘うって約束をした。


たまにいるんだ、俺を通して俊と仲良くなろうとする人。

何でだろうね?

不良と呼ばれる男なのに。



結局俺は、正直に訳を話した。


「懲りない奴」


無表情で俊がボソッと呟いた頃、ある女の子が俺らの会話に入ってきた。

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