+−CLASS ROOM×÷
「何?」

「……植田さんって宮城君と付き合ってるの?」

「は?」


更に声のボリュームを下げ、内緒話をする時のように話した小柴に対し、私は通常以上のボリュームの声を出した。


全くの予想外だった質問に驚く。

それに、私の親友の名前が出てきたのだから尚更だ。


でも私は冷静に答えた。


「付き合ってるけど?」

「やっぱりそっか」

「何で?」

「今日一緒に登校してんの見た……から?」


そう言うと小柴は、鞄からペットボトルを取り出し、お茶を飲んだ。



コイツ、さっきまで大問題とかって言ってなかったっけ?


小柴にとっての大問題

イコール

愛美と宮城君が付き合ってるかどうか


別に宮城君と小柴は特別仲いい訳じゃないし。



……ああ。

そうゆうこと。



「愛美のこと好きだったの?」


私の中でその結論が出た時には、私はそれを口にしていた。


「ゴホッ」


お茶を飲んでいた小柴がむせた。

……ベタな。



「違うよ!」

「だって大問題とか言ってたじゃん」

「そう言わなきゃ高坂さん話聞いてくれないと思ったんだよ!」

「はいはい」


真っ赤な顏して弁解する小柴を見て、それ以上つっこまないであげることにした。


てか、小柴が誰が好きであろうとなかろうと私には関係ないし?


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