+−CLASS ROOM×÷
* *


「明良ー、話って何?」

「あ、えーと……」


その時、校舎の影に人影を見つけた。

悠介だろう。

俺は悠介なら絶対様子を伺いにくると思った。

悠介はそう言う奴だ。

そして絶対悠介はたまらなくなって飛び出してくる。


それが俺のねらい。

ま、この距離なら話聞こえないだろうし。



「夏海って悠介好きだよね?」

「は? 誰があんなやつ!」


そう言いつつ夏海はどんどん赤くなってくる。


「隠すなって。顔赤いよ?」


『えっ』って顔をして夏海は下を向いてしまった。


……わかりやすい奴だ。



しばらくして、


「明良だから言うから……な、内緒にしてね?……うん。好き」


夏海は真っ赤な顔でそう言った。



「まじで!?」

「「!!」」


急に第三者の声がして驚いた俺たちは、同時に声がした方を見た。


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