短い恋、大きな愛
『来たか…』
親父がいつも使っている和室に入った。
花を生けてる途中だった。
『そこに座りなさい。』
黙って言われた通りした。
母さんを見殺しにした奴がよく花なんか生けれるな…
親父は生け終え、俺の方を向いた。
『あのH.D.どうするつもりだ?』
『俺の好きなようにするつもりです。』
『それはここで飼うと言うことか?』
『飼うと言う言葉は間違いですね、一緒に暮らすんです。』
クスッと笑って見せた。それが気に入らなかったらしい、親父は俺の頬を叩いた。
『親に向かって!お前は!!』
『もういいですか?部屋に戻ります。』
すくっと立ち上がった。
『まだ終わってないぞ!!秀長待ちなさい!』
親父の言葉を無視して、部屋を出た。