短い恋、大きな愛
何言ってもここの人たちはわかってくれない…
無性に美弥の顔が見たくなった。
『お兄様!おはようございます。』
妹たちが部屋から出てきて、道を塞いだ。
『おはよう』
妹たちを退け、母屋を出た。
『美弥?』
『あっ…お帰りなさい。』
美弥は俺を見た途端、微笑んでくれた。
『何をしてる?』
『お茶でも入れようかと…』
『朝飯にするか…』
部屋の隅に置いてある小さな冷蔵庫を開けた。
何も入ってねぇ…