短い恋、大きな愛

気がついたら、居間に向かっていた。

『坊ちゃん?!』

朝子さんに途中あったが無視をした。




勢いよく襖を開けた。

『秀長どこに行ってた……』

父親は振り返って、俺を見て言葉を失っているようだった。

親父だけでなく、ここにいる全員、言葉を失っている。

『秀長さん!その服…』

口元に手を添えてる義母が言った。


でも俺の耳に入らなかった。

俺の目には九条が入っていた。



次の瞬間!!

俺は九条を壁に押し付けた。首を持って…

『ひで…なが…さま…はなして…』

苦しそうにする九条にさらに力を加えた。

おそらく俺の目は真っ赤になっているだろう…


『お前が妹たちに頼んで、美弥を殺させたな?』

『ちが…』

『嘘をつくな!!』
< 52 / 56 >

この作品をシェア

pagetop