短い恋、大きな愛
バレた
家から近いショッピングモールで美弥の服などを買って上げた。
その帰り、裏口から庭を通って自分の部屋である離れに行こうとしたら…
『秀長さん!!』
この嫌な声は…
振り返ると、般若みたいな顔をした義母が立っていた。
あっーあ…バレた…
『それどうされたの?』
美弥を差しながら言った。
『拾ったんです。俺が世話するのでいいでしょ?母さん?』
『何言ってんですか!!』
まじ、うるさい!美弥びびってんじゃんかよ!!
『おい、どうした?』
母屋から親父が出てきた。
さらに面倒なことに…
『秀長!その隣にいるH.D.どうした?』
驚きながら聞かれた。
『拾ったんです。俺が世話するのでいいでしょ?』
同じこと言わせんなよ!
『何言ってる!捨てろ!屋敷にH.D.をいれるな!』
『嫌です!』
そう言い捨て、美弥を引っ張って離れに入った。外から戸を叩く音がする。
無視だ!無視!