毎日が抱腹絶叫貧乏生活
フリーマーケット出店を終え約束していた時間に司法書士の先生を訪ねた。 まず自己破産を決意するにあたったこれまでの経緯を詳しく話す事になった。 自営業の我が家は毎月決まった収入はなく年々仕事も減っていたため銀行や信販会社からの借入金でなんとか毎月しのいでいた。 そんな時に主人の友人が借金をしたまま姿を消してしまった。 その借金の保証人はうちの主人だった。 自分たちの借金返済さえも毎月やっとだったのに突然の多額の負債は我が家に大打撃となった。 司法書士の先生は私たちの話を元に債務先や借金の金額を表にしていった。 「これは自己破産しかありませんな」 助手の女性に書類を用意させたのち私たちに準備するものを記載したメモを渡してくれた。 戸籍謄本、財産や土地があるかないか証明する書類、車でさえも財産の一部なのでその価値を証明する書類を取り寄せなくてはならないのだ。 頭金8万を支払うと先生は「明日の午前中にすべての債権者に書類を送付します。 相手にこの書類が到着したら一切借金の取り立てはできなくなりますよ。 もしも相手から電話等で何か言って来たら私を通すよう伝えてください」
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