エンジェルデビル
そしてその銃口は、零一達に向いていた。
「死んでしまえ!」
その言葉に零一は少年の前に出て盾となった。その瞬間、悪魔が引き金を引いた。
バンッ!
悪魔が撃った弾は零一に当たらなかった。
「……?」
思わず閉じた目を開けると、零一の目の前に少年が立っていた。腹部から血が流れ出ている。
「何で…」
そんな小さな身体で、何を守ろうとしてるんだ。お前は。
少年が倒れた瞬間、零一は悪魔に向かって駆け出し銃を奪った。そして、残っていた弾全てを悪魔に撃ち込んだ。
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