エンジェルデビル
「その子が悪魔だって事ぐらい分かるわよ。零一と連絡が取れないって言ったら、いきなり目の前で変身して、窓をぶち破って飛んで行ったんだもん。びっくりしたわ」
「風牙…」
まだ会って間もない俺をそんなに信用しているなんて…。
零一はフッと笑った。
「大人になったら窓の修理費、請求してやる」
そして零一は風牙をアキラに手渡した。アキラは信頼出来る。きっとこいつの夢を応援してくれる。
まだ夢の中の風牙を見ながら、零一はもっと強くなろうと心に決めた。
こいつが憧れるような。
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