エンジェルデビル
だから、たとえ悲しい現実が待っていたとしても、必ず父さんに会う。父さんとの約束は絶対に守らなければならない。父さんとの最後の約束だから。
「何年かかっても、俺は父さんに会うよ。最後の約束だからな」
「そうか…」
風牙の想いが分かったのか、零一は少しだけ笑った。風牙も気持ち良さそうに青空を見上げた。
「もちろん、世界中の人も守るぜ。その中に零一もちゃんと入ってるからな」
「バカが…」
笑う零一に風牙も嬉しくなった。
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