エンジェルデビル

ジャスティス

「ヤッベー!また遅刻だ!」
赤い煉瓦が敷き詰められた石畳を、けたたましい音を立てながら走る青年がいた。
青年は今とても焦っている。今度遅刻すれば本気でヤバい。
夜神 風牙は走りながら、ふとショーウインドーに映った自分の姿を見た。
あれから十五年経ち、風牙は二十五になった。黒髪の短髪。身長もあの時からグングン伸び、今はその身体を黒のスーツに包んでいた。
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