エンジェルデビル
けどお前なら必ず俺以上の男になるだろう。俺はそれを信じる。
アキラにでもあの少年の事を頼んでおけばよかったと思うが、携帯は悪魔に壊されてしまった。
でも、正義感があれば何とでもなる。あいつなら心配する必要もないだろう。
「じゃあな!」
耳から聞こえてくる悪魔の声にかぶるように、頭の中に少年の声が響く。
『零一』
少年の事を思い出していたせいで、ついに幻聴まで聞こえるようになったか。
「零一…零一!」
「!」
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