恋人は隠れ既婚者【前編】
職場で幸恵に愚痴をこぼしてる。
『メールしてみれば〜?』
「いや〜この前、誘ったばかりだし…」
『彼だって連絡待ってるかもよ?』
「そうかなぁ?」
そう言われても、すぐにはメールを送りずらくて、あと一日、あと一日と待っている。
何故、メールごときに悩むのかわからないけど、彼から連絡が欲しかった。
きっと、私のことを思い出してメールをしてくれる気持ちが欲しかったんだ。
抑えてきた恋心が膨らんでいく。