恋人は隠れ既婚者【前編】
今更、考えても仕方がないのだけれど。
いつの間にか、支払われなくなった養育費。
昼の仕事の収入だけでは、生活が成り立たなくなってしまった家計。
そこで切羽詰まった私は週に二日だけ、夜のバイトをすることにした。
いわゆるキャバクラといわれる場所。
子供達だけで、夜を過ごすことが1番気掛かりだ。
周りの友達に協力して貰えたおかげで、家を空けることができた。
心強い友達の励ましがあるから、前向きになれた気がする。