恋人は隠れ既婚者【前編】



初夏を思わせる太陽の下、面接会場へと急ぐ。


緊張した面接日当日。

想像していたより、短い時間で終わってしまい、

もしかしたら不採用なのかな?

と不安になりながら家路に着いた。



家に着いて靴を脱ぎ、部屋に入ろうとした時、家の電話が鳴ったのでビクリとした。



まさか、もう連絡が?

慌てて鞄を部屋に放った。

ドキドキしながら、受話器に手を伸ばす。



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