恋人は隠れ既婚者【前編】


この人がいつか女の子達が言っていた、あの噂の「さがにぃ」だ。


まあ、一緒にいた酒豪のお客達が1番の問題だったみたいだけど…


そんなことより、またこいつか?みたいな印象が私の中にこびりついた。


嫌な奴!!


2週間くらい経った、ある日お店に彼が一人で来た。


私が彼の席に着くことになり、嫌な予感がした。


「お久しぶりですね!」


一応、挨拶しなければ…と思い、自分から声をかけた。


『おっ!新町に住んでる29歳だな!』


な、なに、それ…?!

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