恋人は隠れ既婚者【前編】
『何処行きたい?考えてきた?』
「ご馳走になるなら、ふぐ!」
『はぁ?ふぐ?まあ、良いけど…俺食ったことないよ!』
「私も…食べたことない」
結局、高いフグは却下され、彼が良く知るお店に行くことになった。
会話をすれば、いつもと同じ。
すぐに緊張も解れて、ジョークを交えながらいっぱい話をした。
着いたお店はとっても広く、一階と二階に分かれていた。
日曜日ということもあってか、かなり混んでいる。
私達は一階の席に通された。
案内されながらある物を発見し驚く。