芸能人に恋をしたⅡ
それから、優里香ちゃんといろんな話をした。


あたしのファンで、あたしの着た服とかを買ったりするらしい。


こうやって、ファンだって言って貰えるのは、嬉しいな。



そんな時、ふと優里香ちゃんの左手首を見ると、ものすごいリストカットの傷が見えた。


「あっ、見えちゃったか~。これ、自分で切ったんだ。」


いたって普通に答える優里香ちゃん。


「痛くないの…??」


「切った時は、痛くないの。」


「何で切ったの??」


「……イジメられてて、辛かったの……」


そう言って、優里香ちゃんは泣き出した。


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