芸能人に恋をしたⅡ
「昨日の音楽番組見た??」


「……はい。」


少し、声のトーンが自然に落ちた。


「ごめんな。正直に、彼女居るって言えなくって。」


流星さんが電話越しから謝ってきた。


「全然いいですよ!!流星さん、仕事なんですから。」


あたしは、無理に明るく言った。


本当は、言って欲しいって思っている気持ちを隠して。


「そう、言って貰えて嬉しいよ。今度、約束した遊園地行こうな。」


そう言って流星さんは、仕事の休憩中に電話したみたいで、休憩が終わった為、電話を切った。

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