芸能人に恋をしたⅡ
自然と手が震える。


あたしは、震える手でパソコンの電源を落とした。


涙が出そうになる。でも、我慢した。


変な負けず嫌いが出てきた。


「彩菜~、ご飯出来たよ。」


階段下から、お母さんの声が聞こえる。


「は~い、今行く。」


心配はかけたくない。


あたしは、明るい声を出して、階段を降りた。


「今日は、彩菜の好きなカレーだからね。」



お母さんは、そう言いながら、お皿にカレーをつぐ。


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