月のヒカリ
白く輝く
満月は気味が悪いと思う。
なんのエネルギーも出さないくせに、こんなに明るい。
そもそも、太陽と違って自分で光らないくせに大きな顔している。そのくせ魂をも引くくらいの吸引力を持ってるように感じる。
太陽の沈んだ闇色の夜空に、光輝き、街灯以上の輝きでオレを照らす。
「気持ち悪いんや!」
一人つぶやいて重い楽譜の入ったかばんを握り直した。
今日の月はまだマシだ。黄色いレモン色をしている。妙にオレンジがかった月は、この世の終わりが来るのかと思うほど気味が悪い。
ひっきりなしに車が行き来する道路ぞいの歩道を進む。
たまに通るトラックの排気ガスが臭い。
音楽でも聞こうかと思ったけど、気がのらなかった。
寒い感じの冬歌でも鼻歌に歩こうかとも思ったけど上手く繋がらなかった。
「くそぅ」
思って空を見上げた。やっぱり空には、大きな月がオレの方に向かって光を放っている。
やっぱりイラっとして視線を道端に向けた。
ちょうど場所は淀川を渡す橋の上だ。
橋の下には小さな河川敷の公園がある。
その奥に白く月の光をはね返すものが目に止まった。
なんのエネルギーも出さないくせに、こんなに明るい。
そもそも、太陽と違って自分で光らないくせに大きな顔している。そのくせ魂をも引くくらいの吸引力を持ってるように感じる。
太陽の沈んだ闇色の夜空に、光輝き、街灯以上の輝きでオレを照らす。
「気持ち悪いんや!」
一人つぶやいて重い楽譜の入ったかばんを握り直した。
今日の月はまだマシだ。黄色いレモン色をしている。妙にオレンジがかった月は、この世の終わりが来るのかと思うほど気味が悪い。
ひっきりなしに車が行き来する道路ぞいの歩道を進む。
たまに通るトラックの排気ガスが臭い。
音楽でも聞こうかと思ったけど、気がのらなかった。
寒い感じの冬歌でも鼻歌に歩こうかとも思ったけど上手く繋がらなかった。
「くそぅ」
思って空を見上げた。やっぱり空には、大きな月がオレの方に向かって光を放っている。
やっぱりイラっとして視線を道端に向けた。
ちょうど場所は淀川を渡す橋の上だ。
橋の下には小さな河川敷の公園がある。
その奥に白く月の光をはね返すものが目に止まった。