キミをのせて
「そういう君は?」
『私ですか?私はお兄ちゃんのお弁当配達です。』
「ふーんお兄さん、バスケ部なんだ。」
あなたの先輩ですけどね。
じーっ。
なんとなく視線を感じる気がして
『なっ、なんですか!?』
見てみたら慧くんがこっちをみていた。
ちょっとの驚きと見つめられたことに対しての若干の照れ。
「んー、誰の妹かなって思ってさっ」
『じゃあ当ててみてくださいっ…』
「おっけーっ!この顏は誰似だ?」
意外にも真剣に考える慧くん。
まず私とお兄ちゃんは似ているのかな?
『まだわからないんですかぁ?』
「んーっ、真剣に考えてるんだけど…」
「おいっ慧!何してんだよっ!みんな集まってるぞっ」