キミをのせて

「優飛さんっ!すみませんいま行きますっ!!
って、もしかして優飛さんの妹さんっ?」

お兄ちゃんを見た慧くんはすぐに気づいたみたいだった。



「妹?あぁ美優来てたのか。」


『どっかの誰かのお弁当配達です。』


「そうだったな!サンキュー」


お弁当を届けることができて
やっと私の任務は終了。



その横で慧くんはまたもじーっと見ていた。


「優飛さん妹いたんすねっ。」


「まあな。じゃあ急ぐから行くわ。
美優、母さんにも礼言っておいて」


『らじゃーっ』



「じゃあねっ美優ちゃんっ」


『さよーなら慧さん。』



¨慧¨って名前なんだなんか優しそうな人だったなぁ…。


たったそれだけだったけど
私の恋はここから始まってたんだろうねっ。

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