キミをのせて
「なにをって部活だよっ!
美優入らない?」
『どーしよっかなあ…』
部活なんてあんまり眼中になかったし。
皐月はどーするつもりかなぁ?
「何?あぁ、私?」
ちょっと見るだけで私の気持ちをわかってくれるのは
だてに10年以上親友やってるわけじゃないことを実感させる。
「私は陸上続けようかなって…」
皐月は中学でも陸上部で短距離をやっていて
なかなかいい成績を残していた。
「皐月っていっぱい記録持ってるんでしょ?
すごいなぁっ…
私そういうのないし…ねっ?美優♪一緒にやろっ」
なぜか千夏は満面の笑み。
『やるってなにを?』
絶対なにか企んでいる顏してるし…
「なにって?マネージャー♪」
千夏に腕を引き寄せられる。