キミをのせて
「お前初日から遅刻だけはすんなよ?」
お兄ちゃんの、優飛の言葉にも
『大丈夫ですーっ!』
なんて舌を出して答える。
お兄ちゃんは
私の2コ上で藤咲学園の3年。
ちなみにバスケットボール部。
「あっ、美優お前さぁ
バスケ部のマネージャーとかやらねっ?」
急いでるのにこういうときに
なぜか絡んでくるお兄ちゃん…。
『なんでっ?いきなり』
「今1人しかいねーからさっ。
お前何回も見に来てたし」
確かに私は何回も藤咲学園の試合を見に行っていたけど。
『まぁ考えといてあげるっ』
元からそんなこと考えてなかったし
ともかく軽く返事を残し
急いで藤咲学園へと向かった。