キミをのせて

「お前初日から遅刻だけはすんなよ?」

お兄ちゃんの、優飛の言葉にも


『大丈夫ですーっ!』


なんて舌を出して答える。



お兄ちゃんは
私の2コ上で藤咲学園の3年。

ちなみにバスケットボール部。



「あっ、美優お前さぁ
バスケ部のマネージャーとかやらねっ?」


急いでるのにこういうときに
なぜか絡んでくるお兄ちゃん…。



『なんでっ?いきなり』


「今1人しかいねーからさっ。
お前何回も見に来てたし」

確かに私は何回も藤咲学園の試合を見に行っていたけど。


『まぁ考えといてあげるっ』


元からそんなこと考えてなかったし


ともかく軽く返事を残し
急いで藤咲学園へと向かった。




< 3 / 21 >

この作品をシェア

pagetop