いつまでも

窃娜がいなくなって、1年が過ぎた。
私が、1年経ってもウジウジしていたので、さすがに、しびれをきらした源と美佐は私の家に来た。
「いい加減、みとめろよ。」
「このままじゃ、楓が先に進めないわよ。」二人は私を心配して、いっぱいの言葉を私に言ってくれた。
死んだかどうかは、確認して無くても。窃娜と連絡が取れなくなったのは確かだ。メールを送っても戻ってきて、電話をしても使われて無いと言われる。
それでも、どこかでまだ、また窃娜と会える。話せるって思ってる自分が居る。
1年経った今でも苦しい…。でも確かに、ちゃんと現実を受け入れないといけないと思い、その日に私は源と美佐と一緒に窃娜の家とお墓へ行った。受け入れたくない現実…。確かに窃娜は死んでいた…。私は1年振りに大岩の所へ行った。すると大岩の上に誰か寝ていた…。私は思わず「窃娜！」と声をかけた。