いつまでも
3年前の真実
源の話した3年前ー。
源の家に窃娜のお母さんが、あわてて来た。「源くん、せ、窃娜が…。」
泣き崩れる窃娜のお母さん。源は、窃娜のお母さんと一緒に病院へと向かった。向かう途中、美佐に連絡をした。
「なんだ。おばさんが血相かえてきたから、重傷か死んだのかと思ったぜ。」
と個室の病室のベッドに座っていた窃娜に言った。窃娜は、いつもの様に笑って答えた。
「大げさなんだよ。まさか楓に言ってないだろうな。」
「そういや、まだしてねぇや。先に美佐にしてしまった。」
すると窃娜は、ホッとした顔で言った。
「なら良いんだ。楓は泣き虫だからなぁ。あいつ聞いたら、泣いてとんでくるぞ。」
と言った。源は心配そうに聞いた。
「お前、本当に何ともないのか?」
すると窃娜は冗談混じりで答えた。
「あぁ。頭の形以外はな。昔から頭の形だけは、わりぃんだよなぁ」
「形がわりぃだけで済んで良かったな。俺は頭の中までわりぃからな」
と源も冗談混じりで答えた。それから美佐も来て、いつもの様に馬鹿言って笑って。美佐は帰った。面会時間を過ぎ、源も帰ろうとしたが窃娜の不安そうな顔を見て、先生に頼み泊まる事にした。
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