いつまでも
花火大会へ行った、私、源、窃娜は会場で窃娜と源の、おさななじみと会った。名前は芳野 美佐(よしのみさ)高校1年。高校も三人とも一緒らしい。そんな楽しげに話している三人をみて何か一人取り残された気分だった。
特に窃娜と凄く仲良さそうにしているのを見て、私はモヤモヤ、イライラしていた。そんな窃娜と、美佐を見ているのが辛い私は、黙って、その場を後にした。美佐は、とても綺麗で明るく飾らない感じの人だった。あんな人が窃娜の側にずっといたら。窃娜もきっと美佐を好きに違いない。私は、そう思った。私は、花火会場から離れて、展望台へ行った。
「わぁ。やっぱり綺麗。ここからなら絶対見えると思った。」
展望台へ着いた時には、花火も上がり始めていた。
「やっぱり、ここにいた。」
その声に振り向くと、窃娜が息を切らせ立っていた。
「どうして、ここに?」 ビックリして私は聞いた。
「どうして?ってのは、こっちのセリフだよ。何で急に居なくなったんだよ。」
呆れたように私に聞いた。
「それは…。嫌だったから…。」
口を濁しながら私が言うと、窃娜は私の方へ寄って来て私の前に立った。
「それって。俺期待して良いって事かな?」「えっ。それって…。でも…。窃娜の好きな人って美佐さんなんじゃ…。」
私が不安そうに聞くと「何で、そうなんだよ。何年待ってたと思ってんだ?」と言った。
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