仮面女子高生 [短編]
「あたしら、あんたと友達になりたいんだけど。いい?」
ええ!!あたしは内心すっごくびっくりしていた
こんな暗い子とお!!
も、もしかして坡夜美君に絡まれてるから?!
そんなことを思いながらも恐る恐る理由を聞いてみた。

「あ、あの・・・・なんであたしなんですか?」

「そんな、びくびくしないでー あたしらなんかこの学年で変な噂
流されちゃっててさあ。全然友達できないんだよねー」

「あんたが暗いからからかってんじゃないんだからねー!!」
2人は本当に真剣な顔をしていた。

「い、いいんですけど。あたし全然おもしろくないですよっ」
もう1度言っておくと
2人は笑顔で
「「あたしらがあんたを楽しくさせてあげっからついてきなー」」
と言ってくれた。

正直あたしは[ギャル]が苦手だ。
話かけないでオーラを出しているみたいだから
あたしも昔はギャルだったけど・・・
でもこの2人は優しそうだしなんだか話やすそうだ。

[ギャル]じゃなくって。
乃夏雅さんと唯凛さんはあたしの前の席の子2人に
無理を言って席を交換してもらった。

ちなみに乃夏さんと唯さんの変な噂というのは
乃夏さんはおやじと援助交際をしてお金を貰っているなど
唯さんは変な男にすぐ引っ掛かるなどの嫌な噂だ。
一体誰がそんなデマを。
あたしはその噂を絶対に信じない。
噂は広がると怖いから
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