不器用な彼と鈍感な私

---放課後…-------------

『行くなよ!』

『もぅ!わかったよ!』

『…じゃあな!!』


私は屋上へ向かった…


(よく来たね?)

『何なの!?』

バシ!!!

『痛いっ』

(これ以上いじめられたくなかったらこっから飛び降りなさい!!)

『そんなの無理!』

(反抗するの?いい度胸ね!ほらみんな!!もっといじめなさい!ほら!優も!)


バシッ!ボコっ!

『うっ!ゴホゴホ!ちょと!やめて!キャーー』

ガチャ!

『お前ら!!やめろ!』

『勇樹!!』

(勇樹!?あのーこれは違っ!)

『お前らこんなことして楽しいか!』

(勇樹!!これは…これは違うの!勇樹…)

『何が違うんだよ!いじめてんだろうが!!』

(勇樹…)

『大丈夫かぁ!?』

『うん…』

『…俺が守ってあげる!なんかあったらすぐ呼べ!!俺…お前が好きなんだ!だから…うまく言えなかったり変な態度とったりしてたんだ!』

『勇樹…』

『お前ら!!楓夏に手だしたらただじゃおかねぇ!!』


(勇樹…何で!?…私たち…勇樹に嫌われた…)





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