変態王子とメガネちゃん
『………聞きたいか?』
は?
大地がいかにも待ってました
って顔でこっちを見る…
言いたいなら早く言えよ、
めんどくさい奴だな…
「はぁ…聞いてやるよ」
『仕方ない。話してやろう!』
こいつ……!!まじうざい。
『…実はさ、俺、淳子ちゃん
のこと好きになった★』
照れた顔でそう言う大地の腹を
軽くぶん殴った
『……っ。何すんだよ!』
「そんなのバレバレ
だっつーの!」
てかあの態度でわからない奴
いないだろ!?!?
『え?まじ?バレてた?
じゃあ話が早い★協力して!!』
「…はぁ。」
そんなことか…
めんどくさがりやなこいつが
きたからもっと重大なことだと
思ってたよ…
『協力してくれないのか?
まさか隆也も淳子ちゃんを…』
「ちげーよ!
めんどくさいだけだよ…」
『そこをなんとか…頼むっ!』
そう赤い顔で頼む大地を
なぜかほっとけなかった…
「仕方ねーな。でも協力って
何すればいいんだよ?」