変態王子とメガネちゃん



『ぇ…ぇええ!!??』


『高梨王子が女に
話しかけてる…』


『やだ~』


『なにあの女たち…』




などという嫌味が次々に
聞こえてくる…




だが、俺はそんなことは
気にしないで、いつも通りの
爽やか笑顔で話しかけた。




「あのさ、突然だけど
今週の日曜日あいてる?」




優樹菜は驚いていたが、
安西淳子は待ってましたと
ばかりになぜか笑顔だった。




『それは
どっちに言ってるの?』




そう安西淳子は
嫌味な笑顔で言った。




「え?二人ともにですよ★
俺と大地で遊園地
行こうと思ってて…
よかったら一緒にどうかな?」




俺は営業スマイルで
そう言っといた。




『ふーん…あたしはいいけど、
優樹菜はどうする?』




『あ…私は…その…皆が迷惑…
じゃ…な…いなら…』




そうおどおどして言う優樹菜は
すごく可愛い…




………て、俺は何を…??!!




「も…もちろん優樹菜も↑」




て声裏返ったぁ……




だせぇ…おれ………




『くすくす…王子くん面白い』




そう言って笑う優樹菜をみて
ちょっとホッとした
自分がいた…




< 15 / 29 >

この作品をシェア

pagetop