変態王子とメガネちゃん
『隆也ーっっ!!! ハァハァ…』
大地が息を切らしながら
俺の肩を掴む…
てかそんな息切らす程
遠く離れてないだろ!!??
『なんで先に
行っちゃうんだよ~』
「ごめん。あ、安西さんと
優樹菜も一緒に行って
くれるって」
精一杯な作り笑顔で
そういい、役立ずな大地
のケツを思いっきり
つねってやった(笑
『――ッ。よ…よかった…
じゃあ、楽しみだ』
大地は痛そうな素振りを
なるべく隠そうとしてくれた
なんかウケるな(笑
『あ、てかなんで私だけ
名字だったの??』
『「え…?」』
安西敦子の突然の言葉に
俺と大地は聞き返す
『高梨くん優樹菜のことは
名前で呼んでたじゃん
私のことも名前でいい★』
は?
安西敦子を名前で…?
嫌だ!!絶対やだ!!
俺はこいつみたいなのは
苦手なんだよ!!
と内心思いつつも
冷静な表情を作った
ちなみに
大地は唖然としている
優樹菜は……
………………????
優樹菜は俺の顔をじっと
見てる。
な…なんなんだその目は…
やけにエロく見えるのは
俺だけか…??
てかなんで俺を……?