変態王子とメガネちゃん
『隆也!今日帰り
カラオケいかん?』
「悪い。俺今日は美佐子と
会うから。」
『美佐子ちゃん?あぁ、また
セフレ15号かぁ。
あの子一番可愛いもんな~』
あたかもうらやましそうに言う
こいつは宮川大地。
同じ学校で唯一俺の裏を
知ってるちょっと
めんどくさい奴…
『今日はどこでヤんの?』
「………公園。」
『えぇ!?公園かよッ。
この寒い時期に…』
「それがいいんじゃんかよ。
寒い中ヤれば盛り上がるって
もんよ(笑」
俺は本当にヤることしか
考えてない。
てか男って皆そんなもんだろ?
『…ちっ。うらやましい奴め…
お前も、早く好きな人
見つけろよっ』
「うるせー」
俺は今まで一度も人を
好きになったことがない…
いつも一方的に好かれるだけ…
だからセフレが増えちゃって
増えちゃって困ったもんだ!!
この時はこの先もずっと
こうだと思ってた……
―――けど、違ったんだ。
高校2年生の冬、
俺はある一人の女性を
好きになった……