変態王子とメガネちゃん





『隆也!今日帰り
カラオケいかん?』




「悪い。俺今日は美佐子と
会うから。」




『美佐子ちゃん?あぁ、また
セフレ15号かぁ。
あの子一番可愛いもんな~』





あたかもうらやましそうに言う
こいつは宮川大地。




同じ学校で唯一俺の裏を
知ってるちょっと
めんどくさい奴…




『今日はどこでヤんの?』




「………公園。」




『えぇ!?公園かよッ。
この寒い時期に…』




「それがいいんじゃんかよ。
寒い中ヤれば盛り上がるって
もんよ(笑」




俺は本当にヤることしか
考えてない。




てか男って皆そんなもんだろ?




『…ちっ。うらやましい奴め…
お前も、早く好きな人
見つけろよっ』




「うるせー」




俺は今まで一度も人を
好きになったことがない…




いつも一方的に好かれるだけ…




だからセフレが増えちゃって
増えちゃって困ったもんだ!!




この時はこの先もずっと
こうだと思ってた……




―――けど、違ったんだ。




高校2年生の冬、
俺はある一人の女性を
好きになった……




< 3 / 29 >

この作品をシェア

pagetop