変態王子とメガネちゃん
迷える王子
『…んっ……ぁ……』
「………」
『ぁ…りゅ…やぁ…』
「………」
『っ…隆也ッ!!!!』
「!!??」
『隆也、何考えてるの?』
「え、何って…?
美代子とヤることかな~」
『………うそつき。』
「……」
そう、俺はうそつき…
美代子のことなんか
全く考えてなかった…
むしろなぜか優樹菜のことを
考えてた……
優樹菜今頃何してるかな?
優樹菜にしたらどう反応
するかな?
優樹菜、優樹菜、優樹菜……
今の俺の中は優樹菜で
溢れかえっていた。
『……今日の隆也変よ…
あたしもう帰る!!』
そういって着替え始めた
美代子をとめたりせず、
ただ座っていた…
『……とめてくれないんだ…
もう知らない!!さようなら!』
そう言って出ていく美代子を
呆然と眺めていた…
……優樹菜のことを
考えながら。