聖夜(クリスマス)の奇跡

*** 


今から一週間前のこと。 


膨大な資料作成を終え、帰宅した私を待ち受けたのは、大量のDMとポスティングちらしだった。


エレベーターの中で、一通一通それらを確認すると、真っ白な封筒に動きが止まった。


目に飛び込んできたのは、『AIR MAIL』の文字。


途端に、私の心は踊り出す。

私の身近で海外に住んでいる人といえば、一人しかいない。


差出人は遠距離恋愛中の彼氏・悠斗からのものだった。 


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