残酷天使のララバイ~The last love songs~
「……何だ。
思ったよりちゃちい作りだったんだ」
音を拾うなんて。
コアを乱暴に扱ったから、なんだろうけれど。
エンゼルの本体がどこにあろうとも、僕はあまり興味無かったから、裏切られた……みたいな感覚はなかった。
それよりも。
コアと、僕のコンピューターから、同時に流れてくる音の方に興味があった。
それは。
「……ルシィ?」
そう。
さっき別れた、若い刑務官と、エンゼルのコアを薙ぎ払っていた年かさの刑務官の声だった。
磁気嵐でも来ているのか。
コアの方からも、コンピュータの方からも。
が……が……と時々ノイズが混じるものの。
なんとか、二人がしゃべっていることが、判る。
『……り、ダメで…な。
……が、かかって、戻らない……です』
『ああ……だけでなく、meの顔さえも、判らないらし…な』
……だけども。
さっき見た時とは、立場が逆そうで。
何だか、若いルシィの方が偉そうな言い方をしている。
……しかも。
盗聴器から聞こえる声は、同じなのに。
コアから聞こえる声は、ルシィの方が大きい。
それに、何より。
このしゃべり方が……。
「……エンゼルに聞こえる」
思ったよりちゃちい作りだったんだ」
音を拾うなんて。
コアを乱暴に扱ったから、なんだろうけれど。
エンゼルの本体がどこにあろうとも、僕はあまり興味無かったから、裏切られた……みたいな感覚はなかった。
それよりも。
コアと、僕のコンピューターから、同時に流れてくる音の方に興味があった。
それは。
「……ルシィ?」
そう。
さっき別れた、若い刑務官と、エンゼルのコアを薙ぎ払っていた年かさの刑務官の声だった。
磁気嵐でも来ているのか。
コアの方からも、コンピュータの方からも。
が……が……と時々ノイズが混じるものの。
なんとか、二人がしゃべっていることが、判る。
『……り、ダメで…な。
……が、かかって、戻らない……です』
『ああ……だけでなく、meの顔さえも、判らないらし…な』
……だけども。
さっき見た時とは、立場が逆そうで。
何だか、若いルシィの方が偉そうな言い方をしている。
……しかも。
盗聴器から聞こえる声は、同じなのに。
コアから聞こえる声は、ルシィの方が大きい。
それに、何より。
このしゃべり方が……。
「……エンゼルに聞こえる」